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- 塩谷 圭伊子さん

捨て犬や捨て猫を保護しては飼うような、動物好きの子供でした。いつも家には犬や猫がいる暮らしでしたが、その頃はまだしつけをあまり意識していなかったと思います。
転機が訪れたのは今から10年以上前のこと。夫の仕事を手伝う平凡な主婦だった頃です。家でバーニーズの子犬を飼うことになり、「大型犬を飼うのなら、しつけ教室に行った方が良い」と知り合いに勧められ、ナームと名付けたその子犬を連れて教室に通い始めました。そこで「良い行動をほめる」と犬が物事を学びとっていくのを知り、しつけの楽しさを実感したのです。
特にやりがいを感じたのは、講師に私の犬を訓練してもらうのではなく自分自身で自分の犬のしつけを行うところ。教わったことを自分が実践すればするほど、愛犬に変化があるのです。贔屓目(ひいきめ)かもしれませんが、実際ナームはどんどんお利口になっていき、私との絆も深まりました。次第に「この喜びをほかの飼い主さんにも味わってほしい」と考えるようになってきたのです。


その後「大好きなナームのことをもっとよく知りたい。そのために犬のことをもっと学びたい」という思いが高まり、インストラクター養成講座を受講。犬の行動や脳の働き、感情など、多くを学ぶにつれて「犬の幸せ・飼う人の幸せ」を真剣に考えるようになりました。
しつけインストラクターは、飼う人と犬の両方が幸せになるお手伝いができる仕事。その素晴らしさに気づき、自分が培(つちか)ったことが役に立つのならば活かしたいと思い、この仕事を始めました。
私の転機のきっかけを作ってくれたナームはすでにこの世にはいませんが、今は生後1カ月で保護された元捨て犬のナイスと陽気な性格のボーダーコリーのネオンと楽しく暮らしています。二匹の飼い主であると同時に、「ひとりでも一匹でも多く、お互いの存在が幸せだと感じる家庭が増えてほしい」、そう願いながら、飼い主さんたちを指導しています。























